私のプロフィール内のご挨拶にも書きましたが、自分が還暦を迎えようとしている時期、『音楽のことで人生の最期に後悔したくない…』との思いから、私の塾の講師、うっちーこと内山君に『一度一緒に合わせてみない?』と2016年の晩夏、勇気を出して声を掛けたのがThe TeaChers誕生の切っ掛けです。
実は彼は当塾で講師としての人生の前、プロのロックバンドのリーダーであったのですが、そのことはもちろん知っていました。同時に、彼がそれを断念してうちに来てくれたことも知っていましたので、声を掛けるまで数年経ってしまいました。さらに、彼が書いたバンド時代の曲も聴いていましたので、私のやりたい音楽とは乖離しているだろうとの思いもありました。そうでも無いとの確信を持ったのは、彼がポール・マッカートニーの来日公演に行ったことを聞いたからです。先ずは彼も絶対に知っているであろう「Yesterday」辺りをアコギのアンサンブルで出来れば…くらいに考えていました。なぜ歌なしなのかというと、その頃の私はずっと歌っていなかったことに加えて加齢も重なり、「Yesterday」の高音が出なかったのです。(苦笑)
バンド結成!とまでは、とても言えないその動きを岡Pこと、講師の岡田が察し、私たちに話し掛けてきました。
『私も入れて下さい!入れてくれないのなら、塾を辞めます!(笑)』
彼が7~80年代のハードロック好きで、エレキギタリストであったことは知っていましたが、アコギでのアンサンブルを考えていたので、楽しんでくれるかどうか心配ではあったのですが、ご一緒することにしました。初めて合わせてみて…(!) 嬉しい誤算でした。
プロであった内山君が歌もギターもかなりのレベルであることは想定内でしたが、岡田先生も相当のレベルだったのです。
こうなると人間、欲が出るもので、私が今まで演りたくても演れなかった楽曲に挑戦したくなりました。それがEaglesの「Hotel California」のアコースティックバージョンです。10年以上前、レーザーディスクで見たこれが、かっこ良くて忘れられず…
そうなると、パーカッションもベースも必要です。先ず、パーカッションは当塾メイン講師のもうひとり、藤田君に声を掛け、お願いしました。パーカッションの経験は全く無かった彼です。最初は戸惑ったと思いますが、一緒にやることになりました。これで、その時点で私も含めた全男性社員講師4人でバンドが出来上がりました。(これは、奇跡です。)
それとほぼ同時に、内山君の音楽仲間の愛称「ちゃびん」さんがベーシストとして加入し、The TeaChersが誕生しました。このバンド名は私の命名ですが、もちろん学習塾講師、Teacherたちで結成したバンドという意味ですが、それに加えてTeaChersのCを大文字にすることで単語に区切りを付けて、「ちゃびん」さんの「茶=Tea」をハイライトさせる意味も込められています。
程なく、追加のパーカッショニストとして、私の嫁でもある栄子が加わり、The Beatlesからゆずまで順調にレパートリーを増やし、塾内のイベントやライブハウスでの披露を重ね…
その年1回のライブハウスでの2回目のステージ後、残念ながら都合により、ちゃびんさんが突然脱退。これは、困りました…
(ちゃびんさん、2年間以上のサポートありがとうございました!この場を借りて厚く御礼申し上げます)
紆余曲折の後、困り果てている私を見て不憫に思ったのか(笑)、嫁の栄子が「私がやる!」と一念発起。ダメ元(笑)でやらせてみたら、驚きました。夫のひいき目ではなく、彼女はある意味天才だと思います。(有り難いことに、私の人生はこうやって、誰かが私を助けてくれるのです)
というわけで、空いたパーカッションは最年少社員の湯浅君に(無理矢理(笑))お願いし、現在に至ります。
バンマスの私が演りたい曲を節操なくレパートリーに取り入れて演らせている「忖度バンド」(笑)ですが、自己満足に終わらないクオリティを持ったバンドを目指しています。
私だけでなく、他のメンバーも、そして皆様もご一緒に楽しんで戴ければ幸せです!(土屋 祐二)